睡眠不足の翌日に鏡を見たら「お肌が荒れている!」ということありますよね。
睡眠時間を削って仕事をしたり、遊んでしまう人は多いと思いますが、睡眠不足は美容と健康に悪影響しかありません。
寝不足で肌荒れや仕事に集中できないという以外にも、糖尿病や脳卒中、メンタルの不調、肥満などの病気のリスクも高まる可能性があるそうですよ。
睡眠の質を高めるにはどうしたらよいのでしょうか!?
睡眠不足は肌トラブルの元
なぜ、睡眠不足が美容の大敵なのかというと、皮膚の細胞は睡眠中に細胞分裂を行って再生するから!
美肌を保つために重要なホルモンのひとつが「成長ホルモン」です。成長ホルモンには「細胞の修復」や「疲労回復」という重要な働きがあり、1日の中でもっとも分泌されるのが、眠りに落ちてすぐの時間帯なのです。
眠らないと成長ホルモンは分泌されず、細胞も作られません。寝ている時間に肌は活発に動いていたのです。高い化粧品を使っていても寝不足では意味がないのです。
睡眠不足は女性ホルモンの分泌にも悪影響
睡眠の質が落ちると女性ホルモンの分泌にも影響します。脳は常にホルモンの分泌量を見張っていて、足りなければ出しなさい、多すぎたら分泌を控えなさいという命令を出しています。脳と卵巣の連係がうまくいってはじめてホルモン分泌も整うのです。
女性ホルモンの分泌が乱れると、脳や自律神経の機能が低下しやすくなってしまいます。女性ホルモンを正常に分泌させるには、質の良い睡眠をとるのはもちろん、運動や食生活など、心と体を整える生活を心がけることが大切です。
睡眠不足で肥満に影響!?
人は、(レム睡眠(浅い睡眠)とノンレム睡眠(深い睡眠)を交互に繰り返しています。このノンレム睡眠が減少すると、「レプチン」と「グレリン」というホルモンのバランスが崩れ肥満につながるというのです。レプチンは脂肪細胞が分泌する食欲を抑えてくれるホルモンで、グレリンは胃で作られるホルモンで食欲を増進する働きがあります。
どうすれば質の良い睡眠がとれるの?
体内時計を狂わさないことが重要です!夜遅く寝ても朝起きる時間をいつも一定にすることで、体内時計を狂わせないようにすることができます。そして、朝になり太陽の光を浴び食事をすると、体内時計がリセットされます。
休日は寝だめしたいという人が大半だと思いますが、休日も、同じ時間に起きて太陽の光を浴びること!
平日と休日の起床時刻の差は1時間以内にしましょう。
睡眠の質を上げる・下げる
知らず知らずのうちにやっていませんか?
普段の生活習慣で、寝入りの睡眠前半のノンレム睡眠(深い睡眠)を妨げてしまう行動があります。
妨げる行動をしてしまうと、深い睡眠が得られず、寝ているのに疲れが取れない!といったことが起きてしまいます。深い睡眠が得られるかどうかが、睡眠の質を上げることになります。
(睡眠の質にNGな行動)
・遅い時間の食事。
・遅い時間のランニング。
・寝る直前に熱いお風呂に入る。
・体を温めすぎない。(靴下をはいて寝るor暖房や電気毛布をつけて寝る)
・夕方以降のカフェインの摂取。
・就寝前のアルコール。
・寝る前のスマホ・PC使用。
(睡眠の質を上げる行動)
・朝日を浴びる。
・朝起きる時間を一定にする。
・朝食をよく噛んで食べる。(タンパク質と炭水化物を摂取する)
・適度な運動の習慣をつける。
・夕方に体温を上げる。
・就寝90分~2時間前までに、40℃位のお風呂に15分ほど入浴する。
・寝る前にリラックスして、眠くなってからベッドに入る。
就寝前のアルコールは、睡眠が浅くなり夜中に目覚める原因になってしまいます。
また、体温と睡眠はとても関係が深く、深部体温(体の中心の温度)が下がる時に眠気がおきます。
最初の90分の眠りを深くするためには、深部体温を下げる必要があるのです。
深部体温を上手に下げることが良い睡眠につながりますので、就寝する90分前までに入浴すると、眠りたい時間に深部体温が下がるので睡眠の質が高くなりますよ!
そして、寝る前にリラックスすることもとても大切です。
寝る直前までスマートフォンやパソコン画面を見ることは控えましょう。就寝前には不安なことや嫌なことを考えないようにし、好きなアロマの香りの中で音楽を聴いたり、自分なりのリラックス方法で過ごしてみてください。
おわりに
睡眠や食事の摂り方を含め、規則正しい生活習慣が体内時計を整え、体内時計を狂わさないことが質の良い睡眠につながります。
どんなに良い化粧品よりも、質の良い睡眠が最強の美容方法です。
「眠る時間がもったいない」という考えは今すぐやめて、自分のお肌や健康のために睡眠を見直してみて!
良質な睡眠で女子力をアップしましょう。